トウダイグサ科
アブラギリの原産地は、中国といわれており、種子島では、特に西之表市で多く見かけます。アオイ科の植物で、葉の形が大変素晴らしいものがあります。種子島の各地の雑木林に分布する樹木のアブラギリです。地元では「ゲタの木」と呼んでいます。また、木を切って垂直に割ってみると、綺麗な白色をしていることです。この白さで昔は札木として利用していました。
新緑時は瑞々しい葉を楽しめましたが、晩秋から冬になると、次第に葉も落下してきます。春の新芽が出る頃までは、ほとんど葉をつけていませんが、場所によっては黄色く色づいた葉を見ることができます。
真冬にはすべての葉が落下し、白い枝や幹だけが目立っていましたが、春になると枝の先端部から茶褐色の新芽を出してきます。この頃新芽の鮮やかな風情を楽しめます。注意してみると、小さなつぼみをたくさんつけていることもあります。葉は大きな切れ込みがあり、見栄えが素晴らしく、四月ごろが一番見ごろです。
四月の下旬を過ぎる頃には、瑞々しい新緑の若葉にまでなっています。花部分もいっそう茶色に変色して花を咲かせる状態にまで成長しています。この頃、アブラギリの瑞々しい新緑を楽しめます。
そして、5月の中旬を過ぎると、場所によっては、純白な花びらを咲かせてくれます。花びらに近づくと、快い匂いが漂い天然の香水の中にいる気分です。しかし、花びらは雨風にたいへん弱く、少し風が吹くと、見ている間にも花びらが容赦なく散っていきます。この時期のアブラギリが、一年の中でもっとも鮮やかな季節を迎えます。
枝の先端部に花びらを蜜につけて開花し、横から見ると、球形状に花をつけています。球形上の花は、直径が30センチを超えるものもあります。大きな球形状になっているので、遠くからでも目に付きやすくなっています。開花時期は、車窓からも観察できます。
開花が終り、初夏を過ぎると、大きい果実を蜜に付けます。大きさは、2〜3センチくらいです。果実に含まれている油は有毒とされ、食用にはなりません。食べることがないようにくれぐれも注意してください。工業用の油として利用されていると聞きます。
夏になると、果実が大きく熟してきますが、その頃になると、害虫も数多く寄り集まってきます。さらに、晩秋から初冬になると、アブラギリは、次第に葉が内側に反り返ったり、また、葉にコケが生えたようになったり、葉の一部が黄色く色づいたりしてきます。アブラギリの冬支度です。
アブラギリの冬枯れ
春の頃のアブラギリ
アブラギリの新芽
アブラギリの瑞々しい若葉
アブラギリの花びら
アブラギリの花びら
アブラギリの果実
アブラギリの果実
アブラギリに寄り集まった害虫
初冬のアブラギリ