エゴノキの原産地は、日本、台湾、朝鮮半島、中国、フィリピン、ベトナムなどといわれています。別名チシャノキ、ロクロギとも呼ばれています。
春になると、雑木林で真白な花を咲かせ、ひときわ目立ってきます。初夏の雑木林を代表する花木です。種子島では、適当な農道・林道を走ると道沿いで観察できます。
開花が終わると、やがて夏には、直径1.5〜2センチの薄緑色の果実をつけます。新緑の頃に、少し白っぽい果実が目立ちます。
樹高は一般的に、7〜8メートルといわれています。通常、低木が多数です。山間部の雑木林では、8メートルを超えるような大木もあります。
純白の花が密に咲き乱れている花姿は見事に素晴らしいです。
近づくと快い匂いが周辺に漂っています。まさに自然の香水です。満開を過ぎると、風が吹くたびに花びらが急速に落下します。
樹皮は、全般的に黒っぽいのが特徴ですが、大きな白い樹皮もあります。なお、冬芽の間に害虫が寄りつき、それが虫こぶになったものもあります。
開花が終わると、やがて夏には、直径1.5〜2センチの薄緑色の果実をつけます。新緑の頃に、少し白っぽい果実が目立ちます。【平成23年7月3日撮影】
落葉樹なので、冬になると、葉が落下しています。小正月になると、このみやじょうを作るときの材料になります。小枝を切り落とし、それに紅白の四角の切り餅を差して門や家の柱に飾りつけます。そのあと、枝に差した切り餅は、ぜんざいなどに利用するのです。小正月には、欠かせない材料なのです。【平成23年1月10日撮影】
※ 2021年(令和3年)4月9・10日(金・土)、西之表市大野二本松線、屋久川十三番線、住吉能野農道、古田能野線、曲川上之町線沿いで取材した春に小枝の先に総状花序を出し釣り鐘状の花を下向きに咲き乱れた開花風景を紹介しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【エゴノキ 春に小枝の先に総状花序を出し釣り鐘状の白い花を下向きに咲き乱れた開花風景〜種子島の自然】