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樹木の諸データ

【 科名 】
クサトベラ科クサトベラ属の常緑低木
【 和名・別名・学名 】
草海桐花、学名:Scaevola taccada
【 撮影日時 】
2019年(令和元年)11月7〜11日(木〜月)/12時30分〜13時34分、11時34分〜13時18分、12時01分〜12時26分
【 撮影場所 】
鹿児島県西之表市西之表港、住吉漁港、熊野漁港、田之脇海岸
【 その他 】
***

生態状況

クサトベラは、太平洋からインド洋にかけての熱帯・亜熱帯の海岸自生し、日本では南西諸島と小笠原諸島に自生しています。

種子島では、身近な場所として、西之表港北側道沿い植栽の中で見かけます。特に田之脇海岸では、群落した風景を見ることが出来ます。

西之表港のクサトベラ

西之表港のクサトベラです。今もなお開花しています。通常の開花時期は、初夏〜晩秋にかけて咲かせますが、場所によっては、通年花を咲かせることもあるようです。

クサトベラの花

開花した花が特徴的で、下半円の花びらです。ほかの植物では、ミゾカクシに似ています。花びらは、5枚でその縁は波打っています。白から次第に黄色へと変化します。

クサトベラの白い果実

クサトベラの白い果実です。直径は、5〜16ミリです。

クサトベラの小枝・幹

幹から出た小枝です。小枝の色は薄緑から緑で、幹は、茶褐色で、白いしわみたいに筋があります。葉は、ほぼ対生し、中間付近では葉の枚数が多いです。今の時期はやや黄色く変色している葉も見かけます。

クサトベラの幹から出ている小枝の出し方

写真は、幹から出ている小枝の出方を撮影したものです。幹はまっすぐには出ていなくて、横から縦方向に枝をつけています。

クサトベラの根元付近

写真は、根元付近を撮影したものです。樹皮はごつごつしたように割れ目もあります。

クサトベラの花・小枝・葉

葉腋から花柄を出し花を咲かせています。花びらがある方が必ず下になって開花しています。葉は鮮やかな緑色です。

古城海岸のクサトベラ

こちらは、古城海岸のクサトベラです。波打ち際付近で群落を成しています。

住吉漁港のクサトベラ

写真は、住吉漁港のクサトベラです。花も果実もつけています。樹高は、2メートル30センチです。

熊野漁港の群落したクサトベラ

ここは、熊野漁港です。10年前くらいは、ほんの2〜3本のクサトベラでしたが、現在では、群落を成していました。樹高は約1メートルで、這うように広がっています。

クサトベラの真上から見た葉の付け方

写真は、真上から見た葉の付け方です。葉は輪生状に互生し、円形に放射状に対生しています。そして、その中心部に花をつけています。葉の大きさは、長さ8〜25センチ、幅は8.5〜11.5センチで、外側にそり返り、先端部はとがっていません。

岩の隙間に根を張ったクサトベラ

こちらは、田之脇海岸のクサトベラです。岩の隙間に根を張ったものです。付近一帯で大きな群落を成しています。

※ 2019年(令和元年)11月7〜11日(木〜月)、西之表港、西之表市古城海岸、住吉漁港、中種子町熊野漁港、西之表市現和田之脇海岸のクサトベラの風景を紹介しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

クサトベラ 種子島の海岸の植物

2019.3.14〜