トベラ科
トベラの果実は、晩秋頃から次第に割れてきます。その頃は、まだ赤みが強かったけれど、気温の低下とともに、黒づいてきます。
海岸付近のトベラは、こんな冬模様になっています。新芽が出る頃になると、果実も全て落下しています。
真冬には、更に黒く色づくトベラの割れた果実
トベラは、全般的に海岸付近に生えているのが普通です。しかし、種子島は海に囲まれているので、少し内陸部にも生えていることが多いのです。
早春になると、枝の先端部から新芽を出してきます。そして、その中心部に花を咲かせるのです。
四月になれば、場所によっては花を咲かせてくれます。
早春には新芽を出す
トベラの葉は、鮮やかな緑色で葉の裏側へやや反り返っているのが特徴です。庭木としても人気があり、トベラは種子島の海岸線を代表する花木です。
海岸近くのトベラは、厳しい条件にさらされています。写真のトベラは、左側が根部分ですが、90度曲がっており、地面と水平の横方向に幹が伸びているのです。
その幹から枝が出て、新芽が出ていますが、このまま上部へ伸びることはありません。強い風により、成長が難しくなります。
二つの写真は、何れも海岸付近のトベラですが、右のトベラの葉こそ細いのが分かると思います。厳しい条件に耐えています。
海岸のトベラは厳しい条件に耐える!
春になると、トベラが一斉に白い花を咲かせます。全般的に海岸付近や内陸部など広範囲に自生しています。
名前の由来は、魔除けに入り口の戸に、この木をさしていた風習があったということで付けられています。
花に近づくと程よい匂いが、付近に漂っています。しかし、人によって好き嫌いがある匂いです。咲き初めは、全般的に白い花です。
トベラの白い花
トベラの花は、咲き初めは白いのですが、次第に薄黄色に変色していきます。花びらの色で、咲き始めか、時間が経過しているかが分かります。
写真のトベラは、花全体が黄色く色づいていますので、日数も過ぎています。
薄黄色に変色した花
写真のトベラは、花が一輪開花したばかりですので、これから咲き始めです。花全体が純白です。
トベラの葉は、外側に大きく反り返っているのが特徴です。また、枝の下部付近の葉は、黄色に色づき見ごたえがあります。
咲き始めのトベラ
写真のトベラは、海岸の大きな岩の上に自生していたトベラです。ご覧のように、背丈は低く、1メートル以下です。
幹が、岩に張り付くように生えています。海岸の植物は、生命力が強いのに感心しますね。
岩の上のトベラ
秋が深まるにつれて、トベラの果実も黄色に熟してきます。そして、実が割れて、中から赤い種がたくさん出てきます。
赤色というよりは、印鑑に使うような鮮やかな朱色です。果実でも完全に乾燥して、黒くなっているものもあります。
この頃になると、果実の匂いは、少し生臭さが出てきます。晩秋のトベラです。
トベラの黄色い果実
増田向井海岸県道75号線沿いのトベラです。晩秋に、黄色く葉や果実が熟してくれます。
トベラの色づいた姿を楽しめます。更に熟すと、果実が割れてきます。晩秋の海岸付近のトベラです。
晩秋のトベラの黄色い果実や葉
田之脇海岸の岩場に根付いているトベラです。波打ち際に近い場所ですので、厳しい環境にさらされているトベラ。
樹高は、1メートルもありません。しかし、花を咲かせ、果実も熟し、さらに果実も割れて種子を放出しているので、成長しきっているトベラです。
海岸のトベラは素晴らしい感動を与えてくれます。
初冬の岩場のトベラ
トベラは、春に白い花を咲かせるが、やがて、実が熟し割れてきます。通常、海岸に近い場所に生えていますが、種子島では内陸部にも自生しています。
完全に実が割れて、朱赤色の種が露出しているのが確認できます。冬枯れで、黒く変色しているものもあります。
トベラの冬景色です。樹木の四季も楽しめます。
トベラの赤い種