樹木の諸データ
- 【 科名 】
- コショウ科コショウ属のつる性常緑
- 【 和名・別名・学名 】
- 風藤蔓、学名 Piper kadsura (Choisy) Ohwi)
- 【 撮影日時 】
- 2017年(平成29年)5月10日(水)/12時37分〜13時21分
- 【 撮影場所 】
- 鹿児島県西之表市能野道沿い、その他
- 【 その他 】
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生態状況
フウトウカズラは、常緑つる性木本で、種子島でも雑木林に多数自生しています。つる性の植物ですので、ほかの樹木に絡みついて伸びていきます。フウトウカズラは、コショウ科の植物ですが、花や果実がコショウに似ているといわれています。
花は、4〜8センチ前後の穂状です。ほかの樹木に絡まり、そして、覆い被さるように咲いています。見るからに、奇妙な雰囲気を感じさせてくれます。雑木林や杉林で、多く観察できます。場所によっては、車窓からも見ることができます。
樹木の大小に無関係で絡みつきます。写真は、タブノキに群生した状況です。花を咲かせた状態は、長い穂状の花がだらりと垂れ下がっています。花の色は薄い緑色から黄色に変色します。
初夏になると、雑木林の縁付近では、ほかの樹木に絡みつき、一斉に開花します。樹木の幹が全く見えないくらいに一面大群生します。写真は、アカメガシワに絡みついたものです。
早春の頃、花序は薄緑〜緑色です。【平成24年3月4日撮影】
晩秋から初冬になると、果実がオレンジ色になってきます。小さな実を蜜に付けており、一番の見ごろです。なお、果実は食べられませんので、注意が必要です。多数の実をつけている様子はきれいです。冬から早春の頃まで、雑木林のなかで目立っています。【平成24年3月4日撮影】
ほかの木に絡みつき、12月には果実の色はオレンジに変色しています。【平成23年12月10日撮影】