種子島の海岸付近から内陸部のいたるところでイヌビワは生えています。早春になる頃、枝の先端部から若葉が出てきます。初夏に花(果実)を咲かせて、やがて、赤く熟した後、晩秋には黒く変色していきます。イヌビワの花は、場所によっては通年残っているのも見かけます。
植物に「犬〜〜」との名前が付くと、あまりいい意味合いでないことが多いのです。イヌビワは、本来イチジクの仲間です。したがって、「ビワのようであるがビワではない」との意味で名前が付けられたといいます。
初夏のころです。小枝に互生で紫色の花のうを多数つけています。
早春のころです。葉は新緑で、花のうは、緑色です。少し紫色に進行しています。【平成24年3月23日撮影】
イヌビワの特徴は、枝や葉を折ったりすると、白い樹液が出ることです。熟した実はもちろん食べられます。種子島の道路沿いで、普通に見かけます。【平成24年4月1日撮影】
秋には、イヌビワの葉が黄色く色づいてきます。枝の半分くらいから下の部分です。晩秋を過ぎる頃になると、さらに色づき葉が落下し始めます。【平成23年10月1日撮影】