サルトリイバラは種子島の各地で見ることができます。地元では「カカラマンジュウの葉っぱ」、「カカラン葉」などと呼んでいます。この葉っぱで饅頭を作ったりします。
葉っぱの付け根に巻きひげがあり、ほかのものに巻きつきます。初夏に花をつけますが、冬には実が熟します。さらに熟すと赤くなります。
しかし、風雨により果実は落下しやすく、まともについているところをほとんど見る機会がありません。写真のサルトリイバラ、冬枯れを楽しむことができます。
サルトリイバラの花期は、4〜5月です。日当たりのよい場所で群生することが多いです。つる性ですので、他の樹木に絡みつきながら伸びています。真冬に果実が赤黒く熟します。
サルトリイバラは、乾燥した場所に生えていますが、冬の間に葉が落下しますので、目立たなくなります。
春になると、サルトリイバラの新芽が活発に出てきます。花のつぼみも多数つけています。鮮やかな薄緑色の葉が目に付きます。【平成23年3月19日撮影】
春になると、サルトリイバラの葉を楽しめます。褐色、或いは、紅色に染まっているのです。他の木に絡まっている様子は、大変見ごたえがあります。次第に成長するにしたがい、本来の緑色になります。【平成23年4月2日撮影】
真冬には、葉は落下して褐色の茎だけになり、赤黒い果実を多数つけています。果実の大きさは、直径7〜9ミリです。