ハマ(破魔)

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シブタの穴を見事に突き通すと、年男になる

ハマ神事
【撮影場所】
鹿児島県西之表市現和下之町
【撮影日時】
2012年1月15日(日)/11時57分〜15時22分
【写真情報】
サイズ[37.8〜49.4KB]、カメラ[Nikon D300,SB-900]
【行事場所】
西之表市現和下之町神社(天神様)
【行事時期】
毎年一月十五日前後、午前十一時より
【アクセス方法】
西之表港より県道75号線、広域農道を経由すること約25分。

【行事の説明】

現和下之町・上之町地域に伝承されている「ハマ行事」です。毎年一月十五日前後に、午前十一時から現和小学校隣の下之町神社(天神様)で、各関係者のみにより行われています。今年は、あいにくの悪天候で、雨が降る中でのハマでした。

ところで、ハマ行事は「ハマ祈祷」、「町祈祷」とも呼ばれ、種子島の各地域で行われています。地域によっては、「先祖祈祷」とも呼んでいます。悪魔を退治し、地域の繁栄、安泰、無病息災などを祈る行事です。ここでの特徴は、ワラで作ったシブタを転がして、東西から長さ六尺の竹で突くことです。シブタの穴を通したら、その年は豊年と言われていますが、現在は、穴を通すまで行っています。写真一枚目で、中央やや右の円形のものがシブタです。これを天神様の境内で転がして吉凶を占うのです。

午前中に一連の神事を終え、午後一時を過ぎると、境内に下之町、上之町の関係者が集まってきます。ほぼ全員が揃ったところで、関係者の挨拶、乾杯などがあり宴会が始まっていきます。やがて、二時間が経過し焼酎も十分入り、気分もよくなった頃、全員で「目出度ぶし」を歌っていきます。これが終わると、いよいよ「シブタ転がし」です。東西十人ずつ並んでおり、南北にシブタを転がす人がいます。

まず、北側から「年頭の通り馬場よーり」と掛け声と同時に、シブタを転がしていきます。そして、南の人が今度は、「年頭の帰り馬場よーリ」と言って、神社側に転がしていきます。最初の一投目だけは、「通り」も「帰り」もシブタを突いてはいけないのです。そして、二投目からシブタの穴を通すまで南北交互に行われます。そして、シブタの穴を見事に突き通すと、年男になり、祝い酒を振舞うことになります。こうして、一連のハマ行事が終了です。

下之町神社でのハマ行事では、地域の境界や入口に竹に魔除けの札を差したり、また、関係者に魔よけの札と、紅白の切り餅とをビニール袋に入れて差し上げています。

ナオライ 写真は、祭典が終わり、関係者のみでナオライがあります。そして、参拝者へのお神酒やお米などを差し出していきます。
魔よけのお米 参拝者へは、白の紙にさかきの葉で、お米を包んでくれます。魔よけになります。
宴会 午後一時過ぎに関係者が集まり、挨拶やハマ行事の宣言が開始されます。宴会は、ある程度酔うまで行われます。
ハマ行事〜目出度ぶし 酔いも回ってくると、いよいよ「目出度ぶし」をハナ引きの先導により歌っていきます。歌は三番まで歌われます。
一投目のシブタ転がし 「目出度ぶし」が終わると、シブタ転がしです。これがハマ行事のメーンイベントです。シブタを突きやすいように、棒の先は斜めに切ってあり、尖っています。
最初の一投目だけは、「通り」も「帰り」もシブタを突いてはいけないのです。写真は、通りシブタです。
二回目以降のシブタ突き 二回目以降のシブタ突きです。酔いが回っていても、みなさんシブタが転がってくると、真剣そのもので棒で突いていました。しかし、なかなか貫通されません。今回は、雨が降る中でのハマでした。
今回の年男 今回は、15時ちょうどに開始されました。開始後21分で、めでたくシブタに貫通させることができました。2008年と同様、シブタ突きの名人でした!。「ほんとうに、よかった」と嬉しそうに話してくれました。このあと、祝い酒を振舞うので、また、宴会が始まっていきます。
今年も無事、シブタを突き通すことができたので豊年となりました。

目出度ぶし

一、ウレシユ目出度ノ若松様ヨ
枝モサカエテ 葉モシゲル

ニ、ナホモ目出度ノ思フ事カノホテ
末ハツル カメ五葉ノ松

三、トドケトトケョ末マデ届ケ
末モ始モ花ノ様ーニ