
なぎなた踊りは、現和下之町地域に伝わる郷土芸能です。なぎなた踊りは、おつや口説き、団七口説とも呼ばれています。平成十七年に三十年ぶりに復活されています。現在、西之表市で見れるなぎなた踊りは、現和と安城、立山(おつや口説き)だけです。したがって、たいへん貴重な郷土芸能です。写真のように武士との対決する踊りとなっています。娘九人、武士九人で踊りを披露してくれました。
ところで、現和下之町のなぎなた踊りは、今から八百余年前、源氏と平氏の争いの中、当時の源氏の武将石山氏の娘「おつや」が、五年前に平家の武将に弓矢で討たれた父親の仇を討つため、京都の東山の清水寺に籠って兵法の稽古に励み、薙刀・小太刀・手裏剣を持って、父の仇である藤島氏を探し求めて、見物人の多い中で見事父の仇を討ち、仇を討つのを見ていた人々も、おつやの見事な仇討ち姿に感激して、籠一竿、金子百両、それとたくさんの人々から心温まる供応を受け、丹波の国へ帰るという筋書きであります。
まず、娘の服装は、頭に白くて長いハチマキと色鮮やかな衣装姿のタスキがけ、右手になぎなたを持ち、白の足袋を履いています。一方、武士は黒のハカマ姿に白いハチマキをして、腰に刀を差し黒の足袋を履いています。
なぎなた踊りは、出端、本踊り、引端から構成されています。まず、娘が一列になり右手になぎなたを持ち、歌にあわせてゆっくりと入場してきます。娘の入場が終わると、今度は武士が左腰に刀を差し入場してきます。それが終わると、向き合って口上を言い合います。
写真一枚目は、なぎなた踊りの本踊りです。本踊りの始まりは、「アーヒーヤーア」という掛け声が出て踊りを披露していきます。この掛け声は、踊りの節目に必ず出てきます。踊りに派手さや激しい動作はありませんが、敵討ちのシーンが再現されていきます。古式床しき時折哀愁も感じられ踊りに感動させられる郷土芸能です。武士から退場し、最後に娘たちの退場で、踊りは締めくくられます。
なぎなた踊りは、物語風の郷土芸能を楽しむことができます。
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写真は、なぎなた踊りの出端です。娘の入場で、先頭は娘の頭です。その後方に、太鼓の鳴り物がいます。 |
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娘の入場が終わると、武士が入場してきます。左腰に刀を差しています。それが終わると、口上です。 |
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写真は、娘の口上です。「いかに藤島憶えはないか 源氏娘のおつやでござる父の仇きじゃ討たねば生らぬ」と娘は父の仇だと言います。 |
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写真は、武士の口上です。「ヤーだれが恥辱で討たれるものか源氏討ちたもこの太刀よ汝もいっしょにしもうてやろう」と言います。これが終わると、本踊りが始まります。 |
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見事、父の仇を討ち取ると、なぎなた踊りも終了します。武士から退場し、そのあと娘が退場していきます。鳴り物の鉦です。 |
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なぎなた踊りの歌詞は、長い文句で覚えられるものではありません。メモを見ながら歌を歌っていきます。 |
