
上中仲西地域には、奉納踊りは二種類あります。棒踊りとヤートセーです。過去数年棒踊りを奉納してきましたが、男女混成で踊るヤートセーも伝承していこうとの意見もあり、今回8年ぶりに復活させたとのことでした。一般的にヤートセーは口説踊りと言われており、種子島の中でも特に、南種子町には全域に伝承されています。個人的にも大変好きな手踊りであります。
男性踊り子の服装は、黒地の衣装姿が基本になっています。手ぬぐいのハチマキをして、色鮮やかなたすきがけ、そして黒足袋でワラジを履いています。一方女性の踊り子は、頭にハチマキ、そして鮮やかな衣装姿にたすきがけで艶やかさがひときわ目立っています。
ヤートセーは出端、本踊り、引端(崩し)から構成されています。出端は太鼓や鉦を鳴らしながら二列縦隊で、歌いながら次第に二重円の隊列になっていきます。太鼓二人、鉦二人、入鼓二人は内側の円で、両方共に反時計方向に前進しながら本踊りを踊っていきます。「ヤートセー」の歌詞が随所に出てきて、踊りが盛り上がっていきます。
写真は本踊りの様子です。ヤートセーも地域によって、ずいぶん踊り方に違いが見られます。「ヤートセー」の歌詞が出たときに、内側あるいは外側を向き、左手を垂直に曲げ、そのとき右手を水平に左ひじに添える踊る瞬間は出てきません。一般的なヤートセーと大きく違う部分です。内側を向き合い、両手を軽く水平に伸ばす仕草です。
男性、女性のほか、児童も加わり、総勢三十七名で踊ってくれました。踊りに派手さはありませんが、静かで優雅な踊りです。女性も混在しているので、色気のある手踊りを楽しませてくれました。特に女性の踊りは、艶やかさの中にも哀愁も感じられ、しとやかな雰囲気に思わず引き込まれてしまいます。
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写真はヤートセーの出端です。反時計方向に移動しながら、円形の隊列になっていきます。 |
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ある程度、踊る隊形が出来上がると、本踊りになっていきます。基本的に前進しながらの手踊りです。 |
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写真は本踊りです。外周の踊り子は、時計方向に移動しながら踊っています。太鼓が上がると、ヤートセーの掛け声が出てきます。児童も加わっていました。 |
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内周の鳴り物です。太鼓、入鼓、そして、鉦です。神社境内に太鼓や鉦の音が響き渡ります。 |
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本踊りが終わると、センスを持っての手踊りで、時計方向に移動しながら退場していきます。 |