
仲西地域に正月行事として伝承されている「蚕舞(カーゴマー)」です。毎年一月十五日に午後六時から行なわれます。蚕舞は、本来、養蚕が盛んだった時代に、蚕の豊作を祝う行事でしたが、現在は家内繁栄、無病息災などを祝う行事として各地で伝承されています。
ところで、蚕舞は、読んで字の如く蚕に似せた踊りで、青年男子が白頭巾に白足袋、着物姿で女装して各家庭を回り、扇子を持って優雅な舞を披露する正月行事です。白頭巾の顔の中心部は蚕の口に似せてあります。そして、踊り子のほかに太鼓、小鼓、鉦の鳴り物もいます。
仲西地域の蚕舞は、青壮年が中心となり三班に別れ行われています。午後五時を過ぎると、公民館に集まり、班ごと回る家庭を確認したり、踊り子は女装を行っていきます。そして、六時になると、いよいよ蚕舞が始まっていきます。まず、公民館で行ってから地域に分散していきます。写真一枚目は、公民館での蚕舞です。なお、鳴り物は、公民館入口で鳴り物を叩きながら、蚕舞の歌を歌っていきます。鳴り物が加わっていますので、大変リズミカルな音頭で蚕舞を楽しむことができ盛り上がっていきます。なお、前年に不幸のあった家庭には訪問しません。
家庭に着くと、まず、先導役が玄関を開け、「祝い申す」と言って、踊り子が中に入っていきます。鳴り物は、玄関の前で歌うことになります。そして、踊り子が座敷に行き正座し挨拶をすると、蚕舞が始まります。蚕舞が終わると、祝物をいただきます。焼酎、寸志などです。また、訪問者にビールや焼酎、食べ物を差し上げたりします。
家庭での蚕舞が終わると、再び公民館で全員揃って舞を披露します。これが終わるとすべての蚕舞が終了です。このあと宴会があります。
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医院内での蚕舞です。ロビーでの披露です。舞が終わると、たくさんの拍手がありました。「立派な舞を踊ってくれてありがとうございました」などと声をかけていました。 |
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写真は、家庭での蚕舞です。優雅な舞が一段と盛り上がってきます。静かな雰囲気の中での鳴り物と歌が調和して、民族的な舞です。 |
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写真は、家庭での蚕舞です。後半になると、左手の人差し指を天に向ける動作が出てきます。舞が終わると、神棚に再び正座して挨拶をし、一連の舞が終了します。 |
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鳴り物は、玄関先で蚕舞を歌っていきます。静かな夜に鳴り物が響きわたります。 |
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一連の舞が終わると、焼酎やビール、食べ物がお膳で振舞われます。皆さん美味しそうに飲んだり、食べたりしていました。 |
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蚕舞は、男性が女装して踊っているのです。今回優雅な蚕舞を踊ってくれた三人です。お疲れ様でした。 |
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民家での一連の舞が終わると、公民館にて再び踊り子三人で蚕舞が披露されます。それが終わると、焼酎やビールで宴会が行われます。互いに蚕舞を語らいます。今回、宴会にも参加させていただきました。 |
これから申す 門から申す
これのお家は 裕福なお家と見かけ申すが
九十九界の このみやじょう
廻し廻する先に アヤをはえ ニシキを広げて
これから思えば 東の峠の アサイライの木陰の
ケンケン鳥の めん鳥の 右の踊羽根 左の風切り
おっとり合せて 一羽根がいですくえば 一千枚すくう
二羽根がいですくえば 二千枚すくう
三千枚のこたねを 寄せ集めて えとくとふませて
春蚕になるときや ハイライライと申す
ツンメラ蚕になるときや つんつんと申すが
虫におきるときや 雨桑もきらわず 露桑もきらわず
長雨になるときや はいのまいの めすが
春駒は夢に見てさえ ものゆきものと 聞きえ申すが
アリゆうの駒かよ ヤーサラーンラーン
まゆにまかせて そのまゆの固さは
あんま河原の 小石よりも まだ固い このみやじょう
祝いに 祝うて おじゃるどうから
あかかせ給えよ おばば嬢さま 娘じょうまで
町のお祝い おきみあれ
追記〜仲西公民館の皆様、今回お世話になりました。ご丁寧な対応に感謝しています。皆様の益々のご活躍を期待しています。