和牛肥育

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種子島でのせりは、年間五千〜六千頭数に及ぶ

 種子島は、和牛肥育も大変盛んな島です。種子島全体で年間の和牛せりにかけられる数は、五千〜六千頭数に及ぶといいます。写真の場所は、種子屋久農業協同組合西之表地区の肥育牛センターです。現在肥育牛センターでは、和牛百九十五頭前後、そのほか農家から預かっている子牛を、作業員二名で肥育管理しています。

 子牛からセリに出すまでの平均飼育月数は二十ヶ月です。セリ値は、現在横ばい状態が続いており、五十〜七十万円くらいで取引されています。オスとメスの肥育では、メスが六割、残りがオスとなっています。しかし、オスといっても生後四ヶ月になると、去勢(きょせい:金玉を取り除くこと)をしているので、本来のオスではありません。なぜ、去勢するかというと、肉質に関係します。

 ところで、国内の純粋な和牛の種類は、田島、栄光、気高の三種類で、ちなみに、有名な神戸牛は「田島」の種別に入いるといいます。極上肉は、メスの松坂牛、田島の処女牛だそうです。

 したがって、一般的に飼育されている和牛は、ほとんど雑種が多いのです。和牛でもたまに白黒の牛が生れてくるといいます。原因は最初の種牛に外来種が混ざっている可能性が高いのです。生れてくる牛も精子が取れるオスは、百頭に一頭の割合で、メスも約一割くらいしかないといいます。

 餌となる干草やワラは外国産です。最近は、中国からのワラを干草や穀物を混ぜたものを常時与えておき、きらさないようにしています。一日平均十キロを食べるように管理していますが、なかなか難しいといいます。特に干草は、外来物で入荷状況など変更になることもあるそうです。写真でも分かると思いますが、牛の両耳に黄色の札が取り付けられており、一頭ごとに十ケタの識別番号が付けられています。そして下一桁の番号だけ文字が小さくなっています。これは番号を間違わないよう注意深くみるために小さくしていると聞きます。

 生き物を飼育しているので、病気が大変だといいます。特に獣医師は忙しいと聞きます。今はカゼ引くことが多いので、動かないように取り押さえながら注射などを行っています。

 また、牛には、一頭ごとに人間と同じように名前が付けられています。「あいこ」、「ゆかり」、「さゆり」とか言う名前です。原則的にメスはひらがなの名前、オスは漢字の名前を付けるように決まっています。付ける名前は自由です。

オスは、去勢されている和牛肥育

【撮影場所】
鹿児島県西之表市現和近政
【撮影日】
2011年12月24日(日)/11時06分
【写真情報】
33.5KB/Nikon D300

牛には、一頭ごと名前が付いている和牛肥育

【撮影場所】
鹿児島県西之表市現和近政
【撮影日】
2011年12月24日(日)/11時26分
【写真情報】
18.5KB/Nikon D300