種子島の主幹作物のさつまいもです。種子島全域で作られています。西之表市のさつまいもの栽培状況は、澱粉用の甘藷作付面積二百九十五ヘクタール、焼酎用甘藷作付面積百三十ヘクタール、作付農家は、澱粉、焼酎両方で四百七十戸です。
品種は、白ユタカ百九十三ヘクタール、白サツマ百十ヘクタール、コナホマレ六ヘクタール、大地の夢五十一ヘクタール、コガネセンガン六十四ヘクタール、合計四百二十五ヘクタールとなっています。
一方、生果用の甘藷は、安納紅(安納いも)二十五ヘクタール、作付戸数百二十戸、種子島ゴールド(種子島むらさきいも)二十ヘクタール、作付戸数百二十戸、紅サツマ二ヘクタール、作付戸数五戸となっています。
さつまいもは、三月下旬ごろから苗の植え付け作業が始まります。遅くとも五月には植え付け作業を終えることになります。十月の収穫までは畑の管理作業があります。特に甘藷の場合は、草取りが大変な作業です。暑い時期の作業で、その頃になると苗も十分大きくなっていますので、土壌が見えなくなるからです。しかし、大きくなってからの草取りはほとんどしないようです。
十月になれば収穫です。現在、種子島には澱粉工場が四箇所あります。西之表に一箇所、中種子に二箇所、南種子に一箇所です。十月上旬ごろから十一月までフル稼働です。どのくらいの澱粉が取れるかというと、甘藷一キロにつき約〇.三キロの割合です。また、種子島には、焼酎工場も四箇所あります。西之表に二箇所、中種子、南種子にそれぞれ一箇所ずつです。
ところで、種子島には野生鹿がたくさん生息しています。特に雑木林のある地域では、鹿に注しなければいけません。畑の周囲に、鹿が入らないようにネットを張っていきます。さつまいもの苗を鹿が食べてしまうので、さつまいもの農家の方は鹿に注意しなければいけないのです。
さつまいもの栽培には、露地植えとマルチ栽培があります。そのマルチ栽培には白ビニール、黒ビニールの二つがあります。どちらも土壌温度を上げると共に水分を一定に保てることができ、苗の活性化で収穫増を期待できることです。黒ビニールの場合は、光が遮断されるので、雑草が生えてこない特徴があります。特に畝にビニールを張るときは、畝にびっしりと密着させて張らないと雑草が出てきたり、畝と畝との間に根が張っていくとのことです。夏は温度上昇で、根を焼き殺すことがあるので、ビニールを剥いでいきます。逆に、マルチ栽培に向いていない品種は、白サツマと安納紅です。
写真のさつまいもは、平成二十年十一月二十三日西之表市市制50周年記念事業「かんしゃ祭」に展示されていた「種子島いも品評会」で受賞したものです。銀賞「安納紅(右)」西之表市長野さん、銀賞「安納こがね(中)」中種子町寺田さん、銅賞「種子島ゴールド(左)」西之表市月野さんです。なお、金賞に輝いた「種子島ゴールド」は、「種子島のイベント写真」の「かんしゃ祭」に掲載しています。
場所:鹿児島県西之表市鴨女町西之表市民体育館広場
撮影日:2008.12.23 9:22(写真情報 33.4KB,E-510)