ハマ祈祷

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ほら貝を吹いてハマ祈祷が始まる

魔除けの札
【撮影場所】
鹿児島県西之表市伊関沖ヶ浜田
【撮影日時】
2012年1月15日(日)/9時35分〜10時50分
【写真情報】
サイズ[27.9〜52.2KB]、カメラ[Nikon D300,SB-900]
【行事場所】
西之表市伊関沖ヶ浜田射場
【行事時期】
毎年一月十五日前後、午前九時三十分より
【アクセス方法】
西之表港より県道75号線、広域農道を経由すること約30分。

【行事の説明】

伊関沖ヶ浜田地域に伝承されている「ハマ祈祷」です。毎年一月十五日前後に、午前九時半からハマ祈祷場で、各関係者のみにより行われています。今年は、あいにくの悪天候で、雨が降る中でのハマ祈祷でした。

種子島の各地域で行われているハマ行事は、「ハマ祈祷」、「町祈祷」とも呼び、地域によっては、「先祖祈祷」とも呼んでいます。悪魔を退治し、地域の繁栄、安泰、無病息災などを祈る行事です。沖ヶ浜田の特徴は、祈祷が始まる前に、ほら貝を吹き、祈祷が開始されることを宣言します。他の地域では、見られない独特のものです。また、仏事によって、祈祷するところも特徴的です。

まず、関係者は、神主宅に集まります。ここで、祈祷に必要なもの(お米、大豆、塩)を準備しているので、これを祈祷場へ運んでいきます。祈祷場へ到着すると、法華宗日典寺のお師匠さんの祈祷によりハマが開始されるのです。

ハマ行事では、地域の境界や入口に竹に魔除けの札を差したり、ニガダケで作った弓矢をおいたりします。

中央に御神体の石 写真は、ハマ祈祷です。中央に御神体の石があり、左に魔よけの立て札が、右にニガダケで作った弓矢をさしています。御神体の前の柵は、てっかいと呼び、これから先は、人が足を踏み入れたり、入ったりしてはいけない、神聖な場所で、そのために柵を作っているのです。その前には、お神酒、大豆、塩、お米、焼酎が置いてあります。このあと、ろうそくに火が点けられます。
地域の境界付近に立てる魔よけの立て札と弓矢 てっかいの右にあるのは、魔よけの立て札と弓矢です。祈祷が終わると、地域の境界付近に、札を立てたりします。
ほら貝を吹いて祈祷が始まる ハマ祈祷は、ほら貝を吹いて、祈祷が始まることを宣言し、法華宗日典寺のお師匠さんにより執り行われました。
ハマ祈祷 悪魔を退治し、地域の繁栄、安泰、無病息災、交通安全、海上安全、五穀豊穣などを祈る行事です。
ハマ祈祷 お題目を唱えたり、唱題行を唱えたりして、祈祷されます。その間関係者は、静かにお題目を聞いています。
ハマ祈祷 今年は、悪天候で、雨が降る中でのハマ祈祷でした。祈祷は、約25分間続きました。これが終わると、悪魔祓いです。
祈祷筒を当てて悪魔祓い病魔祓い お師匠さんが、一人ずつ頭から背中まで、祈祷筒を当てて、悪魔祓い、病魔祓いを行います。これが終わると、祈祷は終了します。
ニガダケで作った弓を射る 祈祷が終わると、関係者により、祈祷場にある立て札や弓矢の間を貫通するようにニガダケで作った弓矢で、三回矢を放ちます。写真は、一回目の矢を射るところです。これが終わると、祈祷場での行事は全て終わりとなります。
鍬、鉈、鎌などの農作業で使うもの ハマ祈祷が終わると、神主宅でナオライが行われます。縁側には、鍬、鉈、鎌などの農作業で使うものを並べておき、めし、煮物をおいて、一年間の豊作と作業安全を祈っていきます。
甘酒が振舞われる 神主宅では、ナオライの準備を奥様が行っています。まず、関係者より、甘酒が振舞われていきます。最初は、お師匠さんがいただきます。続いて、全員に廻されます。
ナオライ 甘酒が、全員に廻されると、いよいよナオライです。お師匠さんの乾杯で始められました。今年のハマ祈祷や地域のことなど焼酎を飲みながら語らいます。
ナオライで出されたお膳 今回、ナオライに参加させていただきました。関係者の皆様には、大変お世話になりました。
写真は、ナオライで、出されたお膳です。吸い物、お刺身、酢ざーなどです。美味しく食べさせていただきました。