稲作は、種子島の主幹作物で、種子島全域で作付られています。種子島全体での栽培面積は916.5ヘクタール、栽培農家戸数は2,371戸です。
西之表市 | 中種子町 | 南種子町 | 合計 | |
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栽培面積(ha) | 244.9 | 305.0 | 366.6 | 916.5 |
栽培戸数(戸) | 893 | 696 | 782 | 2371 |
生産量(t) | 1004.0 | 1020.0 | 1225.0 | 3249.0 |
表1から分かることは、栽培面積を戸数あたりで比較すると、南種子町が0.46ヘクタール、中種子町が0.43ヘクタール、西之表市が0.27ヘクタールとなっています。特に、西之表市は小規模水田が多くなっています。
平成27年度実績を平成23年度実績と比較すると、西之表市は栽培面積で40ヘクタールの減少、戸数は200の減少、中種子町は栽培面積で24.7ヘクタールの減少、戸数は173の減少、南種子町は栽培面積で66.4ヘクタールの減少、戸数は80の増加となっています。特に南種子町で栽培面積の減少が大きいです。一方で、南種子町での戸数は4年間で80戸増加しているのが特徴です。種子島全体では、131.1ヘクタールの減少、293戸の減少です。原因としては、少子化の影響、農家の高齢化が進んでいるのでしょう。
種子島で作付されている品種は、全域にわたりほとんど「コシヒカリ」です。また、「もち米」も僅かに作られていますが、すべて自家用で消費されます。
種子島では、三月中旬ごろから田植えが始まり、四月上旬ごろには植えつけも終わります。田植えが終わると、管理作業があります。田の草取りや予防は欠かせません。昔は、「田車」を使って草取りをしていましたが、現在は、除草剤を使っています。七月中旬ごろになると、収穫できるようになります。バインダーやコンバインを使って収穫していきます。
バインダーを使って収穫した場合、馬を作って稲穂を掛ける作業があります。三〜五日間稲穂を乾燥する必要があるからです。一方、コンバインを使って収穫した場合、面倒な作業はありません。収穫された米の入った袋をトラックなどに運搬するだけです。しかし、後で乾燥させる必要がでてきます。特に、島外へ拠出する場合は、ライスセンターに持ち込んで入念に乾燥させてから出荷しています。
写真1枚目は、機械を使っての田植作業です。種子島では三月の二十日前後から各地で早場米の田植えが行われます。植えている品種は、ほとんどがコシヒカリです。また、自家用としてもち米も植えたりしています。
写真2枚目は、西之表市古田の水田での小型コンバインを使っての収穫作業です。全般的に古田は米の収穫時期が遅い地域です。しかし、出来上がった米の味は、種子島で一番美味しいといわれています。その原因は、寒暖差にあります。古田は、種子島で一番寒い地域です。したがって、ほかの地域に比べて寒暖差が大きいのです。これが作物にはいい結果につながっています。
写真3枚目は、バインダーによる刈取作業です。前日までの降雨により田がぬかっており、稲穂が水に濡れないように付き添っています。今年は全般的に天候不順により出来が悪いとのこと。昨年の八割くらいの収穫になるのではとの予想です。背丈が低いことと稲穂が短いことが大きな原因です。通常は、ひとつの稲穂に百二十〜百三十個の米がついているそうですが、今年は百個前後しか付いていないと話していました。
写真4枚目は、バインダーで刈り取った稲を、馬を作り掛けている作業です。同時に馬も作っているところです。クエギを使って馬を作ります。昔は、二段掛けも行っていましたが、今は一本掛け、或いは左右二本掛けが主になっています。三日前後日干しにしてから脱穀します。
写真5枚目は、令和元年7月17日、南種子町島間小平山集落内の水田での超早場米コシヒカリの刈り取り作業が始まりました。柳田さんの水田では、海藻エキスを使った肥料で稲作を行っているのが特徴です。お米の味も非常に好評だということです。
写真6枚目は、コンバインでの刈り取りが済んだお米を軽トラに積み込む作業です。コンバインからアームが出て刈り取ったお米が出てきます。運んだお米は、乾燥機にかけられ出荷されます。
写真7枚目は、西之表市現和川氏の水田です。2年前から西田農産では、契約栽培の二期作に取り組んでいます。この日、最後の水田での田植えとなりました。
このあと、10月下旬から11月の上旬にかけて二期作の収穫となります。
【実績データ提供:西之表市役所・中種子町役場・南種子町役場】
機械で田植作業
小型コンバインでの収穫作業
バインダーでの刈取作業
刈取った稲を馬に掛ける作業
コンバインでの刈り取り作業
軽トラに積み込む作業
二期作の田植え作業
2024年(令和6年)7月9日(火)、西之表市安城川脇の水田にて、令和6年産超早場米コシヒカリの収穫作業をを紹介しています。この動画の中には、コンバインでの刈り取り作業、刈り取った米をトラックに積み込む作業、作業者現和稲作農家平園さんの収穫に関するコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の早場米コシヒカリの収穫作業 西之表市安城川脇 令和6年7月9日】
2022年(令和4年)3月15日(火)、南種子町下中の水田にて、8条田植え機による植え付け作業を紹介しています。この動画の中には、田植え機に苗を積み込む作業、水田での田植え作業、作業者岡田直人さんのコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【南種子町下中で超早場米コシヒカリの田植え始まる!令和4年3月15日〜種子島のふるさと情報】
2019年(令和元年)8月10日(土)、西之表市現和川氏の水田にて、西田農産の二期作の田植え機による植え付け作業を紹介しています。この動画の中には、水田での田植え作業、すでに植え付けが終わった水田などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の農業;西之表市現和で二期作の田植え作業西田農産2019年】
2019年(令和元)年7月17日(水)、南種子町島間小平山柳田さんの水田にて、令和元年産超早場米コシヒカリの収穫作業を紹介しています。この動画の中には、コンバインでの刈り取り作業、刈り取った米を軽トラに積み込む作業、柳田さん親子の収穫に関するコメントなどを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の農業:超早場米コシヒカリの刈り取り作業南種子町島間小平山柳田さんの水田】
2018年(平成30年)3月15日(木)、種子島の南種子町西之本村の水田にて、平成30年産超早場米コシヒカリの田植え作業をダイジェストで紹介しています。この動画の中には、本村の水田にて、行広さん、松本さんの田植え作業、大脇さんの田植え作業及びお話などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の農業;超早場米田植え始まる!南種子町西之本村2018年】
2013年(平成25年)7月13日(土)、種子島の南種子町西之本村大脇さんの水田にて、平成25年産超早場米コシヒカリの収穫作業を撮影したものです。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の南種子町西之本村大脇昭敏さんの水田で超早場米コシヒカリの収穫始まる!】
2012年(平成24年)7月16日(月)、種子島の中種子町阿高磯永浜一則さんの水田にて、平成24年産超早場米の収穫作業が行われました。約10アールの水田で17俵のコシヒカリを収穫しました。永浜さんによると、「今年の稲は、背丈がやや短い」とのこと。したがって、収穫量もやや少なめではないかと話されていました。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。