鹿児島県立種子島実業高等学校第60回卒業式・閉校式

  1. ふるさと種子島>
  2. 特集>
  3. 鹿児島県立種子島実業高等学校第60回卒業式・閉校式

平成20年3月1日、西之表市の種子島実業高等学校で最後の卒業式と閉校式が行われました。高等学校の再編に伴うもので、3月末に閉校されます。明治37年に熊毛郡立種子島農林学校として、現榕城小学校の敷地内に創立されて以来、1万2356名の卒業生を送り出した104年の歴史に幕を閉じました。午前8時半から関係者により、亡師亡友の慰霊祭も行われました。

9時20分から体育館にて、卒業生109名の入場により最後の卒業式が行われました。卒業証書授与のあと、石川和廣校長の式辞で、学校の歴史やこれまでの出来事、実績などが紹介され、これまで培われたものは新設種子島高校に引き継がれていくなどと述べていました。県教育委員会告辞、来賓祝辞、祝電披露、新設校生徒送辞、卒業生答辞、校歌斉唱などで卒業式も終了しました。

卒業式のあと、卒業生OBや同窓会も参列し閉校式が行われました。学校長の式辞、実行委員長の挨拶、来賓の挨拶、校歌の斉唱などあり、多くの来賓あいさつの中で、閉校するのは大変寂しいという言葉が多く聞かれました。

さよなら種子島実業高等学校

校歌
一、大洋の波ほゆるとも
   見よ天然の幸深く
   人の和満つる種子島
   溌溂として拓くべき
   使命は重しこの力
   若人清き眼をあげよ
二、南溟の空くもるとも
   見よ伝統の星高く
   文化輝く種子島
   敢然として守るべき
   自信は強しこの心
   若人清き眼をあげよ
三、混濁の風すさぶとも
   見よ質実の道かたく
   剛健徹るわが学園
   颯爽としておこすべき
   理想は高しこの光
   若人清き眼をあげよ

鹿児島県立種子島実業高等学校第60回卒業式・閉校式 1ページ目を表示中...
1 | 2 |

種子島実業高等学校 慰霊祭 閉校式典看板
種子島実業高等学校 慰霊祭 閉校式典看板
正門付近から校舎を写しています。正面の門柱に「鹿児島県立種子島実業高等学校」と刻まれています。 正門付近にて、8時35分より関係者が集まり、亡師亡友の慰霊祭が行われました。 正門の左壁に同窓会・閉校式典関係者による看板がかけてありました。「若人 清き 眼をあげよ」、「卒業生の健闘を祈る!」と書かれています。
種子島実業高等学校の校章 掲示板 卒業証書授与
種子島実業高等学校 掲示板 卒業証書授与
校舎玄関の屋側にある校章です。 体育館入口付近には、掲示板もあり昔の風景、部活動など懐かしい写真をたくさん展示していました。大きな張り紙は、卒業生、新設種子島高校の生徒の手形です。 ベートーベンの田園交響曲第二楽章が流れる中、最後の卒業生一人ひとりに、学校長から卒業証書が授与されました。
卒業式 新設高校生徒送辞 懐かしの校舎写真
卒業式 新設高校生徒送辞 懐かしの校舎写真
卒業式全体の様子です。なお、右後方には、新設種子島高校生徒の吹奏楽部のメンバーがいます。国歌や校歌など伴奏してくれました。 「種子島実業高校の伝統を引き続いていきます」などと立派に話してくれました。 掲示板には、たくさんの懐かしい写真が展示されていましたが、その中で昭和40年代のものです。
閉校式学校長式辞 閉校式西之表市長あいさつ 閉校碑
閉校式学校長式辞 閉校式西之表市長あいさつ 閉校碑
卒業式のあと、閉校式がありました。学校長の式辞で、これまでの実績や伝統など話されていました。式辞のほか、実行委員長や来賓によるあいさつがありました。 西之表市長のあいさつで、「何事にも替えがたい寂しさがある」などと述べました。 閉校に伴い、正門付近に建立されている閉校碑です。碑には、校訓「誠実 創造 勤勉」、「県立種子島実業高等学校碑」、「平成20年3月31日建立」、「創立104年」、「卒業生12356名」と刻まれています。

※ベートーベン田園交響曲第二楽章〜第二楽章は、「小川のほとりの情景」という表題が付いており、その演奏は完全に一致しており、全体的に喜ばしい感情が表れている楽章です。


種子島実業高等学校の沿革概要
校 名 年 月 主な出来事
熊毛郡立種子島農林学校 明治37年3月 現榕城小学校敷地内に創設
北種子村立種子島農林学校 大正12年4月 北種子村立種子島農林学校と改称
鹿児島県種子島農林学校(町立) 昭和5年10月
昭和12年4月
鹿児島県種子島農林学校と改称
現在地に新校舎新築移転
鹿児島県立種子島農林学校 昭和21年7月 鹿児島県立種子島農林学校と改称
鹿児島県種子島高等学校第一部 昭和23年4月 鹿児島県種子島高等学校第一部
鹿児島県立種子島農業高等学校 昭和31年4月 鹿児島県立種子島農業高等学校と改称
鹿児島県立種子島実業高等学校 昭和34年4月 鹿児島県立種子島実業高等学校と改称
化学工業科、家庭科新設。農業科を一学級に減
  昭和37年4月 科学工学科(80名)
  昭和38年4月 電気科(40名)新設。家庭科を家政科に科名変更
  昭和46年4月 電気科(80名)、科学工学科(40名)
  昭和51年4月 農業科(40名)、電気科(40名)、科学工学科(40名)、家政科(135名)
  昭和61年4月 科学工学科を工業化学科に科名変更
  平成6年4月 農業科を生物生産科(40名)、家政科を生活文化科(80名)
  平成11年4月 生活文化科(40名)
  平成15年4月 工業化学科募集停止
  平成16年11月 創立百周年記念式典
  平成20年3月 高校再編に伴い、閉校

82枚の写真をフォトムービーとして作成したものです。フォトムービーの中には、閉校碑での神事、卒業式、閉校式の模様、体育館内でのパネル、校舎の様子などを収録しています。

なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。

種子島の出来事:種子島実業高等学校閉校式フォトムービー

鹿児島県立種子島実業高等学校第60回卒業式・閉校式 1ページ目を表示中...
1 | 2 |

2017.2.2〜