郷土の自然紹介授業
平成29年10月19日(木)、中種子町立南界小学校で、平成29年度移動博物館事業での県立博物館による郷土の自然紹介授業「種子島の昆虫について」が全児童が出席して行われました。
平成29年10月19日(木)〜10月22日(日)までの4日間種子島こりーなで移動博物館での展示が行われます。
その「種子島の昆虫について」の授業の模様を写真と動画で掲載しています。
5校時から行われました。講師は、県立博物館学芸員の金井賢一さんです。昆虫学が専門です。写真1枚目です。
写真2枚目は、3年生が昆虫とはどんなものなのかを発表しました。からだは、殻をかぶった環節からなり、頭、胸、腹の三部に分かれ複眼、触角、二対の羽、三対の足をもつものです。子供たちは、しっかり答えていました。
昆虫の発表
種子島のできかた
まず、種子島のできかたを学びました。火山のないこの島は、どうやってできたのか。それは、長い年月によるプレート同士のこすれ合いで生じた土のかすが島になったと考えられるという。写真3枚目です。
写真4枚目は、種子島に恐竜の化石が出ない理由を説明しているスライドです。恐竜は6500万年前にいたとされます。しかし、種子島ができたのは4000万年前ですのでいないのですね。
種子島に恐竜がいない理由
西之表象
写真5枚目は、西之表象の説明です。ゾウの化石と恐竜とは別の時代。西之表象は、137万年前で、種子島は大陸とつながっていたという。
写真6枚目は、竹島付近の大規模噴火で、種子島は熱風に襲われます。その熱風から逃れた植物もあります。ヤクタネゴヨウもその一つです。
火砕流に襲われる種子島
15000年前は低温期
写真7枚目は、約15000年前は、低温期で、種子島が陸続きになっていた時期です。それによって、大陸からゾウがやってきたわけです。その後、約12000年前には、高温期となって、海が再び多くなり周囲が海に囲まれることになります。
写真8枚目は、これまで種子島で絶滅してしまった動物です。イノシシ、タヌキ、ニホンザル、アカハライモリなどです。
絶滅した動物
南限チョウ
日本で一番南にすむチョウなどです。コミスジ、キアゲハ、スジグロシロチョウなどです。写真9枚目です。
写真10枚目は、種子島で数回しか見れていない珍しい蝶、ゴイシシジミです。子どもたちにぜひ、見かけたら教えてほしいと話していました。
ゴイシシジミ
珍しい蝶
写真11枚目は、種子島で見られる珍しい蝶です。その食べ物となる野草が少ないことです。金井さんは、以前十三番で草を見つけたといいます。写真は、その草です。
アサギマダラのお話し
写真12枚目は、アサギマダラについてのお話しです。何千キロも移動する蝶として有名です。見つけたアサギマダラに羽根などに文字が書かれていると、どこから飛んできたかが分かるようになっていることなど話してくれました。例えば、AKBなどという記号もあるそうです。
なお、郷土の自然紹介授業「種子島の昆虫について」の詳しいことについては、中種子町立南界小学校(0997-27-9009)へお問い合わせてください。
※ 平成29年10月19日、中種子町立南界小学校で行われた移動博物館事業での県立博物館講師による郷土の自然紹介授業「種子島の昆虫について」の模様をダイジェストで紹介しています。この動画の中には、種子島のできかた、種子島に恐竜の化石が出ない理由、種子島にゾウがいたこと、ヤクタネゴヨウのお話し、南限動物、南限昆虫、絶滅した動物、児童の感想などを収録しています。
なお、YouTubeでのアドレスとタイトルは次の通りです。
【種子島の学校活動:南界小学校郷土の自然紹介授業種子島の昆虫について】