塩がま跡

中種子町納官竹之川にある塩がま跡で、文化財に指定されています。竹之川バス停付近から海側に向うと塩釜神社があります。その神社の鳥居の左側に案内板があるので、場所はすぐ分かります。

案内板から約100メートル海岸に下ると、写真の場所に出てきます。茅葺の塩がま跡です。平成3年に茅葺部分を復元して現在に至っています。

種子島の製塩業は、六百五十年ほど前(室町時代)から行われ、島主への上納塩と商売塩を生産していたといいます。このかま跡は、直径3.5m、深さ1.2mの円形で、南側(写真では前方)に焚き口兼用出入口があります。

塩がま跡

このかまの上にのせる塩釜は、ダンチクでアジロを編み、それに土、石灰、チシャをニガリでこね合わせ塗り重ねたものであったが、すぐに壊れることが多かったといいます。塩炊きは神聖な仕事で、釜司は精進して神を祭っていたのです。そして、そこで働く人々は男女別居しながら作業を進めていたのです。

このかま跡の屋根は、塩屋の子孫たちによって平成3年に復元されたのです。

塩がまに関する資料は、中種子町立歴史民族資料館でも写真など、牧に関するものを展示しています。

【観光場所】
鹿児島県熊毛郡中種子町星原竹之川
【アクセス】
西之表港から車で約35分、種子島空港より車で約20分
【駐車場】
塩釜神社の空き地に止めてください。
【トイレ】
ありません。
【注意点】
急な坂になっていますので、足元に十分気をつけてください。
2016.9.3〜