荒茶はこうしてできる!

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100キロの生葉から生産されるお茶は20キロ

種子島の各地で、お茶はたくさん栽培されています。一部を除いて、種子島茶で市場に出回ることはほとんどありません。種子島で生産されたお茶は、荒茶として加工され特に静岡に出荷されています。静岡でブレンドされ製茶に加工され市場に出回っていると聞きます。

簡単に荒茶ができるまでを紹介します。

生葉の刈取→工場へ運ぶ→計量する→生葉の投入→生葉コンテナに入れる→蒸葉→葉打ち→粗揉→揉捻→中もみ→精揉→乾燥→振り分け→計量→サンプルの取り出し→袋詰→出荷

このようになっています。一般的にお茶の歩留まりは、約二割です。したがって、100キロの生葉から生産されるお茶は20キロです。西之表市古田番屋峯にある荒茶工場におけるお茶の流れを掲載しています。なお、お茶に関することは、種子島茶生産組合(0997-23-8517)へお問い合わせてください。

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三番茶の刈り取り作業 種子島茶生産組合荒茶工場 生葉の投入
三番茶の刈り取り作業 種子島茶生産組合荒茶工場 生葉の投入
特に三番茶は、健康によいとされています。番屋峯の下嶋さんの収穫作業です。家族で作業を行っていました。奥さんは後方、子供さんは前に乗っており、楽しそうに作業していました。 畑での刈り取りが終わると、軽トラなどで工場に運んできます。生葉を下ろす前に、計量します。 計量が終わると、生葉を投入します。ここで、不純物などが取り除かれます。
生葉コンテナ 蒸葉 茶の色を確認する
生葉コンテナ 蒸葉 茶の色を確認する
投入された生葉は、生葉コンテナに入れられます。送風されながらほぐされていきます。茶工場でのコンベヤーは、ほとんどパケットコンベヤーです。 蒸葉です。蒸葉処理は、蒸気を使います。約30秒です。ここで、蒸葉のサンプルを取り出します。蒸葉が終わると、コンベヤーで葉打ち機に運ばれます。 蒸葉処理のとき、サンプルを取り出し茶の色を確認します。正常な場合は、薄いオレンジ色をしています。写真では、葉打ち処理で取り出したものを絞りだしているところです。
サンプルと照らし合わせる 粗揉機(葉打ち) 揉捻機
サンプルと照らし合わせる 粗揉機(葉打ち) 揉捻機
サンプル表が掲示されており、抜き出したお茶水色に「赤み」「赤黒み」などをもたらす要因がないか確認していきます。その原因として、茶園での葉いたみ、生葉の取り扱い保管不良、工程では蒸葉が冷えない、茶温が高い、打葉・粗揉機内の汚損、茶くずなどの酸化物の混入、乾燥過不足などがあげられます。 蒸葉が終わると、コンベヤーで粗揉機(葉打ち)にかけられ、水分を切っていきます。粗揉時間は約33分です。 粗揉が終わると、揉捻の工程です。揉捻時間は約20分です。

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【撮影場所】
鹿児島県西之表市古田番屋峯、種子島茶生産組合荒茶工場
【撮影日】
2009年7月11日/9時17分〜13時40分
2014.2.14〜