
小平山地域に伝承されている「初祈祷」です。毎年一月一日に、午前九時から、小平山地域の氏神である滝口神社で、各関係者のみにより行われている伝統行事です。
ところで、「初祈祷」とは、「ハマ祈祷」、「町祈祷」とも呼ばれ、種子島の各地域で行われています。地域によっては、「先祖祈祷」とも呼んでいます。悪魔を退治し、地域の繁栄、安泰、無病息災などを祈る行事です。小平山地域では、弓、矢、しぶた、シュエイで悪魔を退治しています。九時前後になると、神主により神事が行われます。関係役員は、神社前に正座していますが、そのほかの関係者はその後方にいます。神主の祈祷、関係者の玉ぐし奉納などを行い神事が進行していきます。
神事が終わると、いよいよ境内にて、クズカズラで作ったしぶたを転がして、横で弓矢を放っていきます。見事しぶたに命中すると、今年も豊作となります。すべてのしぶたに矢が命中し終わると、弓、矢、しぶた、シュエイを隣接する地域の境界付近に行き、魔除けの立て札とともに置いていきます。それが終わると、公民館へ移動し、ナオライが始まります。
その一連の初祈祷の模様を掲載しています。なお、写真一枚目は、神主によるお祓いです。神棚の供え物は、にんじん、大根、きゅうり、大豆、塩、米、餅、魚、バナナ、みかん、りんご、お神酒などです。そして、中央には、シュエイを置いています。
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写真二枚目は、神主による祝詞の奏上です。地域の安泰などを読み上げていきます。これが終わると、玉ぐしの奉奠です。 |
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神事の最後は、関係者による玉ぐしの奉奠です。写真は、小平山公民館長による玉ぐしの奉奠です。これが終わると、お神酒の閉栓を行い全ての神事が終了します。 |
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神主による一連の神事が終わると、出席者に、お神酒と餅が与えられます。手前は、神主に餅を差し上げているところです。なお、箸は、小さいニガダケで作った物を使っています。その奥は、お神酒を差し上げているところです。与えられた餅は、この場所で食べていきます。 |
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境内で、前方より、クズカズラで作ったしぶた(輪っぱ)を転がします。そのしぶたをめがけて矢を放っていきます。 |
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全てのしぶたに矢が命中すると、神社での行いは終了します。そして、手分けして、神社入口、地域の境界付近に魔除けの立て札やしぶた、矢、弓、シュエイなどを置きに出かけていきます。 |
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中種子町との境界付近に置かれた魔除けの立て札、シュエイ、弓、矢、しぶたです。 |
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地域の境界付近に魔除けの立て札を差したり、しぶたなどを置き終わると、公民館にて、ナオライが始まります。 |
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ナオライで出されたすき焼きです。ここのすき焼きの特徴は、何といってもデンプンが入っていることです。写真で、こんにゃくみたいに見えるものがデンプンです。その左に、鍋に入れる前のデンプンが見えています。デンプンの甘みと、すき焼きの汁がしみこんで、大変美味しいすき焼きでした。 |
今回、ナオライにも参加させていただきました、小平山地域の皆様お世話になりました。