下立石地域は、東シナ海に面しています。県道沿いに下立石塩屋神社があります。神社は小高い場所にあるので、入口付近から海を眺めると、目の前に屋久島が展望できる場所になっています。
また、立石地域は種子島で製塩の発祥地になっています。その立石地域に鎌倉時代から伝承されている踊りが「くらまぐち」です。午後三時ごろから境内で奉納される踊りです。もちろん、秋季大祭(願成就)ですので、それぞれ焼酎やご馳走も境内に持ち込み、踊りを奉納された後、夕暮れ時を楽しんでいきます。また、「くらまぐち」は神社以外の場所では踊らないということを聞いています。
「くらまぐち」は、写真でも分かるとおり、男性だけの五人で踊っていきます。羽織袴姿に、日の丸のセンスを持ち手踊りを披露していきます。太鼓と歌にあわせて、古式床しきゆっくりと静かに哀愁たっぷりに踊ってくれます。華やかな郷土芸能もいいですが、少人数で静かな踊りも何か胸にこみ上げてくるものがあります。
夕映えの中で披露された「くらまぐち」を楽しませていただきました。下立石地域のみなさまありがとうございました。この「くらまぐち」のほかに、「はなのかずかず」という踊りもあり、交互に踊るということです。したがって、二〇〇七年は「はなのかずかず」を奉納すると聞いています。