茎永にある宝満神社では、毎年四月三日その年の豊作を祈願して、赤米のお田植祭を行っています。この祭は、鹿児島県の無形民族文化財にも指定されています。
お田植祭を行うために、前日から準備をしています。氏子たちによって奉納旗を立てたり、舟田やお畦などの苗代引き、そして、会場設営、お田の森の手入れなどです。一年に今日の日だけこの周辺がにぎわうことになるのです。当日の早朝に、お田の森に「野菜」、「お魚」、「赤米」、「果物」、「お神酒」などを供えて神事を待つことになります。
午前九時になると、いよいよ関係者がお田の森に集り神事が行われます。お田の森でお祓いが終わると、神職(ホイドン)がお畦に行きお祓いを済ませると、お田の森にて、祈祷や関係者による玉ぐしの捧奠があります。これが終ると、お田の森での神事も無事終了です。
神事が終わると、氏子や茎南小学校の子供たちが、お畦(せまち)で大鼓によりお田植歌に合わせて、赤米のお田植が始まります。お田は二つあって、お田の森の横が「神田」です。その後方は苗代田になっています。お田植えは太鼓や作り拍子と呼ばれるお田植歌に合わせて、男子だけで行われます。女人禁制的な部分があります。
すべてのお田植が終ると、お田植舞いの奉納です。写真一枚目がその模様です。お田の森前の舟田でのお田植舞いです。社人の池亀夫妻がお田植歌に合わせて苗を持ち、左右に移動しながら優雅に舞っているところです。
一連のお田植舞い・お田植神楽が終ると、舟田の横の空き地で祭関係者あるいは一般見学者によってナオライ(直会)です。焼酎や赤米のにぎりめし、煮しめなどのご馳走が振舞われます。
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午前九時からお田の森で神事が行われます。ウバメガシの老木の依木にお神酒、玉ぐし、野菜、果物、魚、塩、赤米、赤米の苗などを供えています。ホイドンによるお祓い、お畦での四方祓い、祝詞の奏上、玉ぐしの捧奠などで神事が終わります。 写真は、南種子町立茎南小学校の児童による玉ぐし捧奠です。 |
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お田の森での神事が終ると、お畦でのお田植えが行われます。氏子や茎南小学校の男子生徒も加わりながら行われます。収穫は八月の中旬ごろです。 ここでのお田植えが終ると、苗代田でのお田植えを行います。 |
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お田植えがすべて終わると、お田の森前で宝満神社お田植神楽が奉納されます。太鼓や笛に合わせて舞いを披露します。最初は、玉依姫の舞いです。 |
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玉依姫の舞いが終わると、馬耕舞いです。お神楽舞いの中で、もっともコミカルに楽しませてくれます。見物人からも笑い声がたくさん聞こえてきました。 |
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馬耕舞いが終わると、田植舞いです。子供たちが苗を持って、太鼓に合わせて踊ってくれました。 |
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宝満神社お田植神楽の最後は、玉依姫への祈願舞いです。これが終ると一連のお神楽舞いも終了となります。 |
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お田植がすべて終ると、お田の森の空き地で、直会(ナオライ)が行われます。直会に出されるのが、写真のものです。上が煮しめ、下が赤米のにぎりめしです。 赤米は、白米に赤の殻が付いているのと同じで、精米し過ぎると白米になってしまうので、気を付けています。しばらく水につけておき、よくかき混ぜながら約1時間ほど炊いて仕上がると話していました。白米にはない独特のさっぱりした味わいがありました。煮しめは、飛魚の塩煮、つわ、干しだいこん、こんにゃく、揚げ豆腐、ニンジンです。とても美味しく出来上がっており、まさにふるさとの味そのものでした。直会もしばらく経過すると、公民館長が先導し全員で「めでた節」を歌っていきます。これが終ると全てのお田植祭も終了です。今回、直会に参加させていただきました。 |
追記〜茎永地域・関係者の皆様、今回お世話になりました。ご丁寧な対応に感謝しています。皆様の益々のご活躍を期待しています。
| 一 イヤ 若い娘よ若い娘 イヤ 髪をなづる若い娘 イヤ なづればの若い娘 イヤ 品よけれ若い娘 イヤ 品にも品により候 イヤ 吉野の山の品三ぞう |
十 イヤ 女を待つときは イヤ 柳の下でお待ちやれ イヤ 人が問うたときは イヤ 楊枝を切るとおしゃれ |
| 二 イヤ ここはなしかつぼい田 イヤ えー作らじの坪田 イヤ 坪の神よ坪の神 イヤ 助けて給れよ坪の神 イヤ 助けて給らぬことなれば イヤ 秋を待って穂を拾うて イヤ 良か穂の種子など イヤ 摺ったりもんだり種子にしよう |
十一 イヤ 沖の沖の田中に イヤ えぶりさす田中は イヤ えぶり棒はささいで イヤ 君の心をおさしやれ イヤ 君の心をさすときは イヤ 我が心あかしやれ |
| 三 イヤ 籾を五合蒔いたれば イヤ 籾は五石五合よ イヤ あらもと摺りまでしたほどに イヤ 一石八斗に摺りなした |
十二 イヤ 苗をたもれ田作ろう イヤ 手苗たもれ田作ろう イヤ 思うやつの手苗は イヤ 自づとこぼれかかるよ イヤ 悪いやつの手苗は イヤ ひっからこうてからこうて |
| 四 イヤ 三斗 三斗 三斗に イヤ 九斗の酒を飲もうよ イヤ 九斗の酒を飲むからは イヤ 肴なしにゃ飲めんよ イヤ 肴はと問うたれば イヤ たいの白干しキスの魚 イヤ 一町田の水口に イヤ 皆きてすわって飲もうよ |
十三 イヤ 早う植えて田植えて イヤ 田主殿と寝ていこう イヤ 田主殿と寝るからは イヤ 息子の田主と寝ていこう イヤ 何処を枕に寝ていこう イヤ 畦を枕に寝ていこう |
| 五 イヤ かいとう船の小船の イヤ ともそけづるばんじょうよ イヤ 上板には何をしよう イヤ 茅の木ともみの木と イヤ 帆柱には何をしよう イヤ ほけ経の軸をしよう イヤ 帆には何をかけそうか イヤ あやと錦をかけそうか イヤ 船には何を積みそうか イヤ 黄金の千両つみそうよ |
十四 イヤ 田限りと言うときは イヤ ふんばりふんばり植えていこう イヤ 苗限りと言うときは イヤ ふみ込み押込み植えていこう |
| 六 イヤ 京に上るこうじゅう達 イヤ 何がほしいかこじゅう達 イヤ しんしゅうどんの手箱に イヤ 錦とかつらがほしいよ |
十五 イヤ 日暮しの千鳥が イヤ かさの渕を廻るよ イヤ 何とて廻るか イヤ トンビがとんで廻るよ |
| 七 イヤ 川にかつら流した イヤ 泳ぎもしょうばとりもしよう イヤ しもに矢来の垣をして イヤ 矢来をかけて取ろうよ |
十六 イヤ 日が入らばただ入れよ イヤ 月さえ照らし遊ぼうよ イヤ 日さえ暮れれば田主が イヤ 地かき空かき田主よ |
| 八 イヤ 牛の子よ牛の子 イヤ 何処へ行くかよ牛の子 イヤ 笹々竹の木元 イヤ 笹々かみにまかるよ |
十七 イヤ 農の日は五月 イヤ 作の時は五月 イヤ 五月がこいかなあ イヤ ひざにひじりいだかそう |
| 九 イヤ 増田山のイチゴを イヤ 子かけて八杯只八杯 イヤ 十六杯のすえには イヤ 気がーの悪か動かすな |