
河内神社の秋季大祭で奉納された上中大踊り保存会の皆さんによる安城踊りです。上野公民館が中心になっています。安城踊りは、「これのお庭」、「月日かけ」、「北の町」で構成されています。
踊りの服装は、頭に花笠をかぶった踊り子が十三人、入鼓七人、そして鉦(かね)六人です。またハチマキをした艶やかな衣装を身に着けた太鼓八人がいますので、全体では二十一人の踊りです。衣装も派手さと地味さと混ざっており、よくバランスが取れています。
入場は、手前の神社鳥居の前から拝殿に向かって太鼓や鉦を叩き、それぞれ掛け声を出しながらゆっくり入場してきます。大踊りは、出端、本踊り、崩し、引端の構成になっています。一組の踊りは約十五分で、三組踊るので四十五分を超える大踊りです。円形の隊列になったり、垂直になったり色々で、踊りも緩急のリズミカルな変化に富んでいます。終始、太鼓や鉦の音が境内に響きわたり、音が途絶えることがありません。何と民族的な響きなんでしょうか。
写真一枚目は、二組目(月日かけ)の本踊りで太鼓の頭です。花笠は、ほぼ定位置での踊りですが、太鼓は時計方向にゆっくり移動しながらの踊りです。これが終ると、リズミカルな崩しの踊りです。大踊りは、華やかさもあり勇壮な踊りです。時には哀愁も感じさせてくれます。
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写真は、踊りの準備が整い、境内に上がっているところです。太鼓の勇壮な音が響いてきます。 |
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写真は、一組目(これのお庭)の出端が始まるところです。太鼓の頭が先導します。次第に二重円の隊列になっていき、本踊りが始まっていきます。 |
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写真は、一組目(これのお庭)の崩しの踊りです。緩急に富みリズミカルな踊りを楽しめます。 |
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写真は、一組目(これのお庭)の崩しの踊りです。笠と太鼓が対面で踊っていきます。これが終わると、引端です。 |
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写真は、二組目(月日かけ)の出端の花笠です。次第に二重円の隊列になっていき、ゆっくりしたテンポの本踊りが始まっていきます。 |
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写真は、二組目(月日かけ)の引端の様子です。太鼓、笠、二列縦隊で入場位置まで退場します。 |
一 これのお庭
○ これのお庭のいぬいの隅の三本榎木
もとはからかね白藤がかり 枝には黄金がなりそうよ なりそうよ
○ これのお庭にひよこが遊ぶ
みな国々はたいせんの国 みろくの御世とうたう鳥 うたう鳥
[くずし] これの屋敷は誰が屋敷
本郷 津の守 伊藤殿 薩摩の清助 清右殿
柱は何本建てたやら 六十六本みな黄金
やらやら見事やら見事
ひいてもどるようきには 夜明けがたのようこぐも
二 月日かけ
○ 月日かけてかわらじとちぎりし仲なれど
悔しさ増す 花あれどサァー
去年のこよみで見捨てられた うつろいやすく殿はうらみず
かずならぬ身をうらみぞよ
○ 袖のふりあわせさえたしょうの縁と聞くに
いわんや枕を並べうちとけておいて
思いし事を今語らんとサァー
又逢おうぞよ ふりよでそおー
[くずし] 豊後が勢は日向より 日向の佐土原とのこおり
それが薩摩にもれ聞こえ 薩摩の殿のおかけある
十万余騎ほどおかけある
ひいてもどるようきには 夜明けがたのようこぐも
三 北の町
○ 堺北の町に札が立つとなー アイャ人の嫁子取るな取らせぬ
アイャ取るな取らせぬ アイャ恋の踊りはひと踊りアイャひと踊り
○ 堺いづれば住吉の アイャ松によそえて小松恋しや
アイャ小松恋しや アイャ恋の踊りはひと踊りアイャひと踊り
○ しのぶ小障子に笹うえて アイャくるよ来ぬ夜は笹が知る
アイャ笹が知る アイャ恋の踊りはひと踊りアイャひと踊り
[くずし] 十七八の殿丸が 黒なる駒にうち召して
狩りよ狩りよとふれで行く
狩場はどこよと問うたらば 山と山せの狩りと聞く
やらやら見事やら見事
ひいてもどるようきには 夜明けがたのようこぐも
