なぎなた踊り

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仇討ちシーンが再現されるなぎなた踊り

なぎなた踊り〜本踊り
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡中種子町野間種子島こり〜な
【撮影日時】
2011年11月6日(日)/16時11分〜16時22分
【写真情報】
サイズ[28.1〜42.9KB]、カメラ[Nikon D300]
【奉納場所】
古房神社
【奉納時期】
秋季大祭
【アクセス方法】
伝承されている増田古房地域は、中種子町市街地から車でおよそ7分です。

【踊りの説明】

平成23年度中種子町文化祭で、披露された古房地域のなぎなた踊りです。なぎなた踊りは、種子島の各地域に伝承されている郷土芸能です。その歌の内容から、「団七口説き」と「おつや口説き」に大別できます。中種子町増田古房地域に伝承されているなぎなた踊りは「団七口説き」です。

なぎなた踊りの物語の由来は、次の通りです。

奥州の国で、通りがかりの団七武士に、ふとしたことで言いがかりを付けられ、斬られそうになった二人の娘(みやぎの・しのぶ)をかばった情けのないその刃に散った父親の与太郎の仇討ちを、二人の娘が決意するところから物語は始まっています。その後、二人の娘は江戸に下り、五年の間、手裏剣・なぎなた・刃鎌などの兵法を学び、奥州から下ってきた団七武士を見つけ、見事、仇討ちを果たし、さらに故郷の殿様からは親思いの姉妹であるということで、ご褒美まで賜るという物語になっています。

まず、娘の服装は、頭に紺色のハチマキと色鮮やかな衣装姿のタスキがけ、右手になぎなたを持ち白足袋を履いています。一方、団七武士は、黒のハカマ姿に白いハチマキをして、腰に刀を差し黒足袋を履いています。太鼓と鉦は艶やかな衣装姿です。

太鼓と鉦が先導して娘が一列になり、右手になぎなたを持ち、歌にあわせて入場してきます。娘の入場が終わると、今度は武士が左腰に刀を差し入場してきます。そして、娘の頭と団七武士の頭が口上し合い本踊りが始まっていきます。本踊りのときに太鼓と鉦の位置が娘と武士の隊列と同じ位置で踊る様子が大きく違っています。

なぎなた踊りは敵討ちのシーンが再現され、古式床しき時折哀愁も感じられ踊りに感動させられます。娘と武士が戦っています。太鼓は娘の動作を、鉦は武士の動作を真似しながら叩き踊っていきます。写真一枚目は、なぎなた踊りの本踊りです。

なぎなた踊り〜娘の入場 なぎなた踊りの出端です。出端は、娘から入場します。なぎなたは、右の腰に支えながらの入場です。写真は、鳴り物が先導しての出端です。これが終ると武士の入場です。
なぎなた踊り〜武士の口上 娘の入場が終わると、武士の入場です。その間、娘は前を向き、腰を下ろして待ち受けています。このあと、武士娘が口上し合います。写真は、武士の口上です。このあと、本踊りが始まります。
なぎなた踊り〜中盤の武士と娘の対決シーン 写真は、中盤の武士と娘の対決シーンです。太鼓は娘を、鉦は武士を、その仕草に合せて踊っていきます。
なぎなた踊り〜本踊り なぎなた踊りの本踊りです。左右、または、武士、娘が交差しながら踊っていきます。
なぎなた踊り〜本踊り なぎなた踊りの後半の本踊りです。テンポが速くなっており、踊りも少し激しさを増してきます。このあと、退場です。
なぎなた踊り〜退場 写真は、なぎなた踊りの退場です。太鼓と鉦の先導によりなぎなた踊りが終了です。

古房なぎなた踊り

姉 国は奥州 坂東村の城下に於いて 父の仇にまかいずる

国を申さば奥州の国よ 御名を申さば坂東村の 与太郎娘のみやぎとしのぶ
わしが父様団七殿の お手にかかりて相果てました
ぼうかぼだいを えさせんために 江戸にのぼりて武芸のけいこ
けいこするのはそら何々か 一で手裏剣 二でなぎなたよ 三でじんがま くわしくれんじ
もうはおにでも あましはすまい 早く帰りて団七殿に すぐに対面 申つかまつるえー

男 ヤアーこれがしは 奥州仙台白石の城下に於いて
   本日女両人の相手に取られ まかいずる

国は奥州 片倉小十郎 小十郎子にして名は団七よ
年は本年三十と二才 与太郎娘の相手にとられ

女 エーいかに団七 覚えはないか 五年以前 御身の手にかかり 相果てたる
   与太郎娘の姉妹なり 事の起こるも我ゆえなれば 父の仇じゃ打たねばならぬ

男 ヤー我がくらいで討たれるものか 与太郎うちたもこの太刀よ 一人一人は ひまずくし
   姉妹とも一緒にかかれ しもうてやろう

女 勝負は時の運命なり 討ちてかかれよ受けたち申す
   父さんや母さん 草葉の陰から ごしょうらん

すぐにその場で 御ひろうと申す 大将様より民家をよせて 四方四面にもがりをうえて
西と東に御門がたちて 東御門はみやぎの御門 西の御門は団七御門へ

やらい中場の戦いなれば 追うつ負けつ火花を散らす 習いこんだるしゅり剣出して
両の眼をハッシと討てば 運が尽きたか団七殿よ 眼くらんで前うそついて
姉が地鎌を早振りかける 妹なぎなたで首かけおとした

妹 これ姉さん うれしさや悲しさや 父は無念の死をなさに 母は病気で死にければ
   娘姉妹うち立てまつるー

仇を討ちたよそのうれしさよ 親の守りかその日のゲチか 親の仇を討ち取り帰る
さても大事なしょうせつ様よ 国の殿様ごほうびをたもる カゴが一さお小判が百両
家に帰りて 三栄盛をえー