造林記念碑・移転記念碑

造林及び移転に関する碑

造林記念碑・移転記念碑
【撮影場所】
鹿児島県熊毛郡中種子町増田二十番
【撮影日時】
2008年6月21日/13時15分

 中種子町増田二十番の県道76号線沿いにある記念碑です。左が造林記念碑、右が移転記念碑です。記念碑には次のような碑文が刻まれています。

 造林記念碑
 増田区

わが父祖先人の遺産なるここ百二十余町歩の増田区有林は郷土の産業を育て教育文化を昴め名にし負う花の増田の歴史を背負い増田魂今も息吹く母なるわがふるさとの山であるわれら四百戸区民の畏敬の念いよいよ深く愛郷の心ここに結び父祖の足跡を掘り起こし明日を信じ未来を託する百余町歩の大造林は達成したりここにその遺業を偲び増田むらざとの宝として脈々継承発展させることを念じこの碑を建つ   昭和四十六年十二月十八日 増田区
事業歴
自昭和三十三年 自営造林二十一町歩    区長 峯下四郎 松元周也
至仝  四十三年                       宮下浅吉 小野栄一
記念碑建立責任者 区長 織部正雄          田代中良 下家猪蔵
財産管理委員長 岩屋敏夫   新開益夫 山口俊男
                                  岩屋敏夫 久木原勇夫
                                  野辺正義
                            委員長 岩屋敏夫
建立委員 戸畑義英 久保吉助 向井清信  区長 久保吉助(二年)
                                  織部正雄
委員長 岩屋敏夫

 移転記念碑
 増田区

 島民の永年にわたる願望であった新種子島空港が平成四年十一月、中種子町納官字砂中地内に設置許可が下り、平成六年度より、その整備に必要な土地所有者と鹿児島県との協議がなされた。その時、われわれ増田校区民が父祖代々継承して育成した宝の山、増田字磯石林も協議の中心となった。そこで、区会に諮り議員諸氏の慎重なる討議の末、鹿児島県土地収用法第三条を承認買収に調印し、ここに新空港建設が開始された。われわれ増田区民は、これを記念して先達の残した造林記念碑と共にこの地に移転記念碑を建立し先輩の業績を後世に伝えたいと思う。

面積        五二一千平方メートル
土地代       四億七千一百万円
立木代       五千四百万円
記念碑移転費  二百万円
林業公社配分  二千五百万円
合計        五億五千二百万円
平成九年三月吉日
増田校区長    今門輝義
会計     久木原清教
財管委員長    峯下秋生
委員     神近英文
牧瀬時則
戸川則夫
中野陽一

 碑文は以上です。碑文の読み違いがあるかもしれません。ご了承ください。

2018.8.2〜